BMW R1100GS スクランブラー モデル
2015-03-02 - R1100R スクランブラーでの経験をベースとして R1100R スクランブラー を、昨年3月に発表してから一年が経過し、様々な可能性を慎重に検討した結果、HORNIGは、もう一台のスクランブラーを制作することを決定しました。今回、ベース車両となるのは、R1100GS です。ベース車として購入した R1100GS は、1997年式、走行距離が78,000km、価格は約2,000ユーロでした。最初に、我々が行った作業は、主要構成部分を残して、車両を分解することでした。この R1100GS が、購入前に多くの改造がされていたために、分解は当初予想していたものよりも、困難な作業でした。例えば、レース用のテールが取り付けられており、他のパーツもオリジナルの箇所に取り付けることができない状態でした。そこで、スクランブラー・モデルを構築するために、最初に、そのベースとすることができる状態まで、分解を行いました。
第一に、ドライバーズシートの後部でフレームをカットして、シートベンチを含むリア全体を取り外しました。このフレームの後端に、取り付け部を溶接しました。後で、この部分には、アルミ製のフェンダー (89.60ユーロ) を取り付けました。リフレクターとリアライト・ユニット (26.95ユーロ) も、ここに取り付けました。この時のコンセプトは、「余分なものはすべて取り除く」です。しかしながら、公道で走行するためには、TÜV-plaque (ドイツでの公道での認証) をパスする必要があります。そのために、ウィンカー、コントロールパネルなどのパーツ、またナンバープレートホルダーを自作して取り付けました。
前面のカウルを全て取り外し、新しいヘッドライトと、ライトホルダー (125.00 ユーロ + 400.00 ユーロ) を取り付けました。更に、スピートメーター (100.00 ユーロ) を取り付けました。ノーマル車では、フロントカウルにあるオイルクーラーは、メカニックの手によって、エンジン前部に”控えめに”取り付けられました。そのために、これにマッチする鋼製のブレードホースを製作しました。そのコストは、約100ユーロでした。
次に、タンクを、BMWモータースポーツカラーで塗装しました。塗装には、約400 ユーロがかかりました。マフラーは、レムス製のViperマフラーを再利用しました。レムス製マフラーにより、視覚的にも、排気音についても、向上が感じられました。スタンダード・コレクターは、ペンツェル・バイクス (Penzel Bikes) のカスタム製品で置き換えられました。これは、約200 ユーロでした。更に、ノーマルのBMW製のシートは、上記の方針に従い、改良する必要がありました。シートの改良には、200 ユーロが必要でした。
タイヤについては、この GS がもともとスポークホイールを使っていましたので、代替え品を探すことなく、タイヤの交換のみを行いました。タイヤは、 Mefo Sport タイヤを選択しました。
フロント: 110/80 B19 M/C 129,95 ユーロ
リア : 150/70 B17 M/C 175,52 ユーロ
トタールのコンセプトを完成させるために、自社製のアルミ製のパーツ各種を取り付けました。そのコストは、約 200 ユーロです。このBMW R1100GS スクランブラー モデルは、たくさんのパーツを取り付けた見本車でもあります。いくつかのパーツは最新版であり、いくつかのパーツは、この目的を果たすために新たに製作されました。このモデル車両は、ひとつの見本であり、この車両から皆さんがカスタマイズのヒントを得られたらと考えています。HORNIGは、この車両の再生・開発に満足しています。しかしながら、HORNIGは、この改造が、各国の機関による車検制度に適合するかどうかについては、保証することはできません。R1100R スクランブラーでの経験が各所で活かされました。作業を開始する前に、ドイツ・Cham市の検査機関に連絡をとり、2回目の再生モデル車の作成にあたり、注意すべき点を明らかにしました。
モデル車両の製作には、約 5500 ユーロと、約50時間が費やされました。この数字には、企画・立案のための時間、パーツの手配などの時間は含まれていません。
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